30.1.3

 どうもみさおです。
 2017年の映画納めは夜明け告げるルーの唄、2018年の映画始めは永遠のジャンゴでした。去年は1人映画に最適な映画館を覚えたので、どんどんみるぞ。既にヒューマントラスト系の映画館の会員になっちゃったし。ふふ。
 2018年映画はじめの話をします。永遠のジャンゴみました。音楽の話かと思いきや、戦争映画。あまり構えずにみたから、余計に応えた。戦争映画、観るには覚悟が必要なんだよ〜。観終わったあとしばらく手が震えていた。
あらすじはこれをみて。みれなかったら調べて。

https://movie.walkerplus.com/mv63689/

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 要するに音楽の才能あるジプシーが戦争に巻き込まれていく話でしょうか。そもそも迫害ってなんなんだろう、自分がメジャー側にいたらマイナーを見下してしまうのかな。どんな素晴らしい人も、1つはマイナーな要素があって、そこに焦点を当てられたら自分がいつマイナー側に回るかわからないのにな。でも、自分の理解が及ばないものが怖い、っていう根本的な気持ちはわかる。自分の知らない言葉・音楽・宗教とか、正直怖いよね。他人を理解しようとしなくなったら終わり。多分それは時代に関わらず、人類においてかなり重要なこと、普遍的なんじゃないか。
 確かに禁止された音楽で、ドイツ人たちを興奮させる、あのシーンは映画の中で1番の盛り上がりなのかもしれない。この映画のキャッチフレーズである、音楽は希望、って言葉はこのシーンを表しているんだろう。でも、雪山で軍から逃げるために、生きるために、ジャンゴは大事なギターを自ら折る。希望は希望であって、確実な蜘蛛の糸にはならない。無慈悲。これがこの映画の核なんじゃなかろうか。音楽があったからハッピーエンド!って、それは違うもんな。きっと、音楽があっても、人は死ぬときは死ぬんだよ。音楽は、希望は死を救ってはくれなくて、うまく言えないけど、それほどまでに戦争は強大で恐ろしい力で、人を殺めていくんだなとおもった。
 こういうジプシーのように戦争に巻き込まれることを最後まで拒んだ人たちがいたおかげで、ブルース、いわゆる黒人音楽のようなものが生き延びたんじゃないか、ともおもう。簡単に文化っていうのは滅びる。無くなってしまったから、分からないだけで、戦争がなければ生きていた文化もたくさんあるんだろう。今ある文化も、少しずつ変化してきたものだろうし。話がずれた、文化は儚く、生きているものということが言いたい。だからこそおもしろいんだろうけど。
 この映画の最後は生き延びたジャンゴが迫害されたジプシーたちにレクイエムを演奏するシーンで終わる。本当に怖かった。鎮魂歌じゃなく、殺されたジプシーたちの悲鳴だと感じた。ジャンゴのお母さんが咽び泣く。ずっと演奏してきたジャンゴは指揮に回る。印象的で、しばらく見終わったあとも随分と引きずっている。

2018年映画はじめ、重い話だった〜。読み返したら長いなこれ。今日はもう一本観たかったんだけど、重すぎてやめちゃったよ。2月はおもしろいのいくつかやるみたいだから、今から楽しみ。どなたかご一緒してください、ではね。